天巧星達三人を抹殺し、亮二達は樹海を彷徨う。

何処に向かうというアテはない。

ただひたすらに、歩き回るだけだった。

「適当な所で、百八星を一匹生け捕りにして、小野寺の居場所を吐かせねぇとな」

「そうですね…今の所手掛かりを摑むには、それしかない」

肩を並べて足場の悪い樹海を歩きながら、亮二と松岡が話す。

何年何十年と、人の手の入っていない樹海。

下手をすると、原始の森のそのままが、この場には広がっているのかもしれない。

人間が歩くようにはできていない。

歩きにくいのは当然だった。