Assassins

「見えたか、雪村」

木の幹に身を隠したまま、松岡が言う。

「ええ…北東の方角、500メートルってとこですか…」

同じく幹に潜んだままで言う亮二。

先程の二発の狙撃により、二人は早くも天巧星、天哭星、天暴星の位置を特定していた。

発砲してきた方角さえ分かれば、狙撃手の位置の特定は容易い。

問題は反撃だ。

連中はよく考えていた。

観測手がいる事で、狙撃手は狙撃に集中できる。

そして狙撃手を二人据える事で、発砲から弾丸装填までのタイムラグを補う事が出来る。

交互に発砲されれば、こちらは近づく事も逃げる事も出来ない。

相手の手の出せない距離から一方的に殺る。

戦闘の定石だった。