地雄星、地傑星、地勇星、地煞星。

絞殺された仲間の亡骸が街灯からぶら下げられる。

「ぐ…ぐふっ…」

自らも蜘蛛の巣に絡め取られた羽虫のように、四肢を鋼線で縛られながら、地魁星は喀血した。

あれだけいた刺客。

息があるのは、もう地魁星ただ一人だ。

「……」

亮二は無言のまま、身動きの取れない地魁星に歩み寄る。

数の上では圧倒的だったというのに。

これではどちらが私刑をしているのか分からない。

「…殺せ」

死を覚悟した地魁星が呟くと。

「ああ」

亮二は動けない彼の眉間に、アイスピックを突き立てた。

「言われなくとも殺す」