悠然と歩を進める松岡。

目の前に百八星、警察、そして伊庭がいるのも視界に入っていないかのようだ。

「雪村ぁ、苦戦しているじゃねぇかよぉ」

ニヤリと笑うその不敵な顔は、亮二の知っている松岡そのものだ。

「何だ貴様は」

地悪星が松岡を睨む。

「近所のお節介が首を突っ込んで、どうにかなるとでも思ったか?貴様は後で殺してやるから引っ込んでろ。順番待ちだ」

「うるせえデブ」

松岡は地悪星の言葉を一蹴した。

「俺ぁ今雪村と話してんだ。口挟むんじゃねぇ」