Assassins

紅に染まる水面。

その水面に。

「かはっ!」

顔を出した亮二が大きく呼吸する。

必死に岸まで泳ぎ着き、咳込みながら息を吸い込む。

溺死寸前にまで追い込まれてもパニックを起こさないような精神状態を保てる亮二だが、流石に死を意識した。

百八星が乱入してこなければ、伊庭に道連れにされていた事だろう。

しかし、ゆっくり呼吸を整えている暇もない。

「!!」

水中から伊庭と地悪星が激しく交戦しながら飛び出してくる!

地悪星は縦にも横にも大きな肉体を持つ男だった。

力士のような体型と言えばわかり良いか。

だがその体型から連想される鈍重さは全くなく、機敏な動きで伊庭とやり合う。

剛力と俊敏さを併せ持つ暗殺者だった。