待ってあげるわけねーだろ?



びっくりして動かないでいると
いつの間にか隣にいたやつは
目の前に来ていて、


壁とそいつに挟まれる状態になっていた。


「え?」


急なことに頭が回らないのに
ぱっと目の前を見ると
すぐそこに顔があった。


というか近すぎだ、うわ、

とか思ってる時には


『お前、女だろ?』


なんの前触れもなく言い当てられた。