「ゆみちゃん、ついに結婚かー。いいねー。」

ゆみちゃん、私の友達。

「ありがとー。もゆちゃん!。嬉し過ぎて泣きそーやわ」

「としくん!ゆみちゃん幸せにしたってよ!」

「あったりめーよ!するにきまってるやん!」

としくん。ゆみちゃんの旦那さんになるひと。

そして私。ゆみちゃんの幼なじみ。もゆ。

「あ、もゆやん!」

「ん?だれ?(笑)」

「覚えてないん?ひどいなー。俺中学ずっとクラス一緒やったやんかー。」

「あ!ともちゃん!」

「そーそー。それにしてもひっでーなー」

「ごめんごめん(笑)」

ともちゃん。中学のクラスと通ってた高校が同じ。わりと仲いい友達。

「あ、もゆ。発見。」

この低い声。

大好きなこの匂い。

「あ、八谷先生?」

「お?覚えてたんだ。うれしー。」

八谷先生。高校の担任。29歳。私の初恋。そして、現在の彼氏です。

「え?先生も来てたの?」

「何それもゆ。きちゃダメだったのか?」

「や、そんなこと言ってないですよ!」

「ははは(笑)わかったわかった(笑)」

笑いすぎだし。

「もゆちゃん。相変わらず先生と仲いいねー。」

「そー?ゆみちゃんこそとしくんとなかいいやんかー。」

そんな楽しい会話が続いていた。

ゆみちゃんの結婚式は来週。

みんなは少し早いが同窓会も含め集まったのだ。