「は、はい。」
強い方ではないけど、付き合い程度なら飲めた。
「そうか。なら、晩酌に付き合え」
そう言いキッチンに行ってしまう。
えぇっ!?先生と晩酌?
先生は、徐にウィスキーを取り出しながら
「お前…酒なら何がいいんだ?
ウィスキー、酎ハイ、
ビールか?ワインもあるが」
随分とお酒の種類が多い。
お酒好きなのだろうか?
「あの…なら、ビールでお願いします」
申し訳なさそうに言った。
するとビールを持って来てくれた。
先生は、氷が入ったグラスに
そのままウィスキーを注いだ。
ロックで飲む姿は、様になっていてカッコいい。
私もビールを口につけるが、考え込んだ。
(奥さんの事…聞きそびれている)
もう一度尋ねてみてもいいのだろうか?
いや、話したくなくて逸らしてる可能性もある。
そうしたら
「妻の沙織は、大学時代の同級生だ」
先生の方から教えてくれた。
「そ、そうなんですか…?」
まさか、先生から応えてくれるとは、
思わなかったから驚いた。
大学時代の…。
「あぁ、まぁ最初は、お互い話した事も無かったが
ただアイツも小説とか読むのが好きで
ちょっとしたきっかけで、話すようになり
付き合うようになった」
「アイツは…見た目は、上品で優等生な女だが
意外と抜けているところもあってな。
それにかなりの大食いで甘党。
バケツプリンを1人で食べやがった時は、
驚かされたもんだ。
まぁ…その遺伝は、睦月がしっかりと
受け継いだらしいが」
お酒を飲みながら1つ1つ語り始めた。



