コクリと小さく頷くが、眠いのに勝てないのか
段々と目を閉じていく睦月君。
あ、寝ちゃいそう…。
「ったく…お腹一杯になって眠くなってきたか。
仕方がない。
風呂は、いいから歯磨きをして寝るぞ!」
そう言いながら睦月君を抱き上げた。
「……。」
ギュッと抱き締め返す睦月君。
先生は、ポンポンと背中を叩きながら
リビングから出て行った。
私は、気になって後ろをついて行く。
洗面所に行くと睦月君は、
ぼんやりしながら歯磨きをし始めた。
だけど、眠いのと幼いため上手く磨けていない。
すると途中で、先生が変わり仕上げをしていた。
後ろから丁寧に磨き始める先生。
「ほら、口をもっと大きく開けろ」
何とか仕上げると口をすすがせて
睦月君を抱き上げる。
そして、トイレに連れて行った後に
睦月君の部屋行き着替えさせた。
ベッドに寝かせてポンポンと布団の上から
リズムよく叩いた。
するとあっという間に眠ってしまった。
私は、ずっと眺めていた。
(確かにイクメンよね…凄い)
先生の子育ての仕方に感心する。
睦月君を大切にしているのが伝わってきた。
眠ったのを確認すると立ち上がり
こちらに来るではないか。
ドキッと心臓が高鳴る。
すると先生は、ため息混じりに
「おい。睦月が眠たみたいだから行くぞ」
「は、はい。」
慌てて返事して一緒に部屋から出た。
リビングに戻ると先生は、コーヒーを淹れていた。
もちろん私の分まで
申し訳ない気持ちになった。



