「無理するな。足手まといになるだけだ」
バッサリと切り捨てられ落ち込んでしまう。
でも、負けない。
「じゃあ、テーブルだけでも拭きます」
これぐらいなら出来るから
私は、台ふきを持ち出しテーブルを拭いた。
睦月君は、椅子に座ったままその光景を見ていた。
だが、睦月君に気をとられていたら
醤油を入った瓶をこぼしてしまった。
「あーっっ!!?醤油が…」
慌てて瓶を持ち上げるが、すでに遅かった。
テーブルに広がり床に垂れ落ちていた。
ど、どうしよう…!?
あーシミになっちゃう…拭かなくちゃあ。
オロオロとしていたら先生がそれに気づいた。
「おい、お前何やってんだ!?
もう、いいから何もするんじゃねぇ!!」
凄い剣幕で怒ると呆れた表情で
雑巾を使い拭きだした。
ビクッと震え上がる。
「あの……申し訳ありませんでした」
必死に頭を下げた。
だが、返事もしてくれなかった。
怒っているのだろうか?
いや、怒るのも呆れ果てられるのも
仕方がないけど…。
どうして私は、
こうもどんくさいのだろうか…。
落ち込みを通り過ぎて泣けてきた。
「…すみませんでした」
すると下から、いつの間にか来ていた
睦月君がツンツンと私の服を引っ張ってきた。
「睦月君……」
そうしたら拭き終わった先生が
「…ったく。次からは、気を付けろよ」
立ち上がりながらそう言ってくれた。
次からは…って、許してくれるの?



