「美味しいです。凄く…」
モグモグと食べながら味の感想を言った。
美味しいから食事が進む。
「そうか……」
先生は、興味なさそうに返事した。
あれ…反応が冷たい。
いや。もとからこんな感じだけど
やっぱり礼儀正しいとか言っていたけど
私だけ冷たい気がする。
しばらくして
複雑な気持ちで食べてると食べ終わった睦月君が
先生にお皿を出した。
「あぁ、おかわりか?」
そう言うと睦月君は、コクリと頷いた。
席を立つと先生は、こちらを見て
「お前もおかわりするか?」
私にも聞いてくれた。
「あ、えっと……なら、お願いします」
断るのも悪いと思い私もおかわりを頼んだ。
先生は、キッチンに行くと
私と睦月君の分をよそってくれた。
その姿を見るときちんと
家事をやっているのが分かった。
そういえば、リビングなどの部屋も
とても綺麗だわ。
先生が日頃、掃除をしているのだろうか?
「ほら。」
よそってくれたカレーライスを私に渡してくれた。
「あ、ありがとうございます」
慌ててカレーライスを受け取った。
そうすると睦月君にもカレーライスを渡すと
口についた汚れを拭いてあげていた。
その姿は、いい父親の姿だった。
拓馬君のママが言っていたのは、
この事なのだろうか?
何だか先生の事が気になり始めていた。
カレーライスは、結局。完食してしまうが
食べ過ぎてお腹が苦しい。
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
片付ける先生にお礼を言う。
「それは、どーも」
素っ気ない返事をすると
キッチンに行ってしまった。



