そうすると先生が不機嫌そうに入ってきた。
「小野木。お前は、俺の邪魔しに来たのか?
邪魔しに来たのなら帰れ」
ギロッと睨まれた。
ビクッ!!
その表情に思わず震え上がった。
(怖い……)
それだけ言うとさっさとリビングから
出て行ってしまった。
しゅんと落ち込みながら割れたお皿を片付けた。
どうして、私ってこうなのだろう。
やる気は、人一倍あるはずなのに上手くいかない。
空回りばかりで…嫌になってしまった。
これでは、また担当を外されてしまう。
お皿の破片をゴミ袋に入れていると
睦月君が近寄ってくる姿が見えた。
「あ、睦月君。お皿の破片が落ちて
危ないから近寄ってきたら……」
慌てて見ると手には、
バスケットボールを持っていた。
えっ?何でバスケットボール?
きょとんとしている私にボールを差し出してきた。
もしかして
「外で遊びたいの?」
そう尋ねると睦月君は、コクリと頷いた。
外か……。
それなら先生に迷惑をかける事もないか。
落ち込んでいる時に
外の空気を吸いに行くのも悪くないかもしれない。
「うん。一緒に行こうか」
私がそう言うとまた、コクリと頷いてくれた。
先生の部屋の外側からノックをして
外に行くのを伝えた。
「あの…お仕事中すみません。
睦月君が外で遊びたいと言うので
少しの間、外に行ってきます」
「あぁ……」
先生から短い返事が返ってきた。



