イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)


そうすると顔を横に振るう。
つまりたくさん会話は、しないということか…。

無口な睦月君に
クールな蓮見先生。

確かに想像しただけでも
会話をたくさんするようには見えない。

何だか普通と違う親子の関係性に疑問を抱いた。

まぁでも睦月君は、パパの事が好きだと
頷いていたし

何やかんやと考えていたら
先生の自宅マンションまで戻ってきてしまった。

インターホンを鳴らすとしばらくして
先生が出てくれた。

オートロックを開けてもらい
エレベーターに乗り込んだ。

部屋の近くまで来ると先生が待っていてくれた。

「悪いな。迎えに行かせて」

「あ、いえ…とんでもありません」

謝罪されたので驚いてしまう。

そうしたら睦月君は、私の手を離し
先生の所に駆け寄って行く。

すると先生は、ひょいと抱き上げた。

「中に入れ」

先生は、それだけ言うとさっさと中に入って行く。

えっ?

私は、慌てて部屋に入る事にした。
先生は、睦月君の靴を脱がせると

「うがいと手洗いをするんだぞ。
小野木。お前は、冷蔵庫にあるおやつを
適当に食べさせておけ」

私に話しかけると睦月君の頭をポンと撫で
また自分の部屋に入ってしまった。