イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)


「えっと…じゃあ、睦月君帰ろうか?」

そう言うと睦月君は、コクリと頷いた。

「じゃあ、睦月。
また、明日。幼稚園でな」

拓馬君が言うとコクリと頷いた。

「…またね。拓馬」

そう言って手を振っていた。

どうやら本当に仲がいいみたいだ。

見ていても分かる。
睦月君は、無口だけどいい友人に
恵まれているようだ。

私は、睦月君と手を繋いで帰る事にする。

小さな手を握り締めて
歩いて帰るのだが…会話がまったくない。

チラッと隣を見ると
無表情のまま前を歩く睦月君。

何を話しかけたらいいのだろうか?
会話が出来ないと内容まで思い浮かばない。

そういえば、先生といつも
どんな会話をしているのだろうか?

いや。そもそも
先生との生活風景ってどうなの??

「睦月君は、パパとはどんな会話するのかな?」

思わず尋ねてみた。

「……。」

こちらを見つめるが返事がない。

あ、この質問ではダメだわ!!

「えっと…パパとたくさんお話する?」

言葉を変えて言い直してみた。