「えっと…じゃあ、睦月君帰ろうか?」
そう言うと睦月君は、コクリと頷いた。
「じゃあ、睦月。
また、明日。幼稚園でな」
拓馬君が言うとコクリと頷いた。
「…またね。拓馬」
そう言って手を振っていた。
どうやら本当に仲がいいみたいだ。
見ていても分かる。
睦月君は、無口だけどいい友人に
恵まれているようだ。
私は、睦月君と手を繋いで帰る事にする。
小さな手を握り締めて
歩いて帰るのだが…会話がまったくない。
チラッと隣を見ると
無表情のまま前を歩く睦月君。
何を話しかけたらいいのだろうか?
会話が出来ないと内容まで思い浮かばない。
そういえば、先生といつも
どんな会話をしているのだろうか?
いや。そもそも
先生との生活風景ってどうなの??
「睦月君は、パパとはどんな会話するのかな?」
思わず尋ねてみた。
「……。」
こちらを見つめるが返事がない。
あ、この質問ではダメだわ!!
「えっと…パパとたくさんお話する?」
言葉を変えて言い直してみた。



