イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)


「ふ~ん。そうなのか?」

「……。」

睦月君は、コクリと頷いた。
そして黙ったまま園内に入って行く。

「睦月君?」

どうしたのだろうか?

「カバンと制服を取りに行ったんだよ…アイツ。
ねぇ、おばちゃん。
もしかして河合おじちゃんの代わりの人?」

男の子がそう尋ねてきた。

おばちゃんは、地味に傷つくけど

「えぇ、そうよ。
河合おじちゃんは、私の会社の先輩だから」

「睦月君と仲いいのね。
えっと…お名前は?」

「僕は、金本拓馬(かねもと たくま)
睦月の親友…あ、おばちゃん。
睦月。アイツ無口で大人しいけど
面白くていい奴だからおばちゃん泣かすなよ?」

その子に指摘される。

おばちゃん連呼に幼稚園児の子に指摘されてしまった。
何だかちょっと…いや、かなり傷つく。

ちょっと生意気な男の子は、
金本拓馬君というらしい。

「う、うん…」

返事をするとしばらくしてから
睦月君が戻ってきた。

拓馬君の言った通り
カバンと制服を取りに行っていたようだ。