「は、はい。」

編集者の心得。

①まず担当の小説家の書きやすい
環境作りを心がける。

②出来る限りのサポート。
無闇に小説家を不安にさせたり
怒らせないこと

などなどがある。

「いいか?小説家の中には、
穏やかな人が居れば気難しい人や
神経質な人も居るからな」

「ちなみにお前が今日から担当する
小説家は、どちらかと言えば神経質で
気難しい方だ!」

えっ!?

神経質で気難しい…。

想像するだけでも不安しか残らない。

前の担当した小説家は、かなり気難しい人だった。
何度怒鳴られ泣いたか分からない。

「まぁ、神経質と言っても
ただうるさいのが嫌いなだけだ。
根は、優しくて面倒みがいい人だし
慣れれば問題ないから」

河合先輩は、そう言ってくれた。

本当に…?

河合先輩ぐらいの温厚な人だといいけど