「睦月君…もしかして
さっきのヤキモチを妬いてくれたのかな?」
思わず口を開いて尋ねてみた。
「………。」
ジッと私を見ると首を傾げる。
あれ?違った?
「あ、ごめんね。
もしかして違ったかしら?」
すると睦月君は、
「……ヤキモチ…?」と言い
さらに首を傾げた。
あ、もしかして
ヤキモチの意味が分からないのかしら。
「ヤキモチっていうのは…えっと
好きな人が他の人と話していて面白くないとか
嫌な気持ちになったりモヤモヤする気持ちの事よ」
説明をしていると
自分の中の気持ちに気づいた。
私……先生の奥さんに
ヤキモチを妬いているのかも知れない。
面白くないとか
自分のものにしたいとかではなくて
ずっと先生に愛されてる奥さんが羨ましい。
モヤモヤするこの気持ちは…。
そうしたら服をギュッと握る睦月君。
「睦月君…?」
何か言う訳ではないけど
そばに居てくれる睦月君は、優しい。
私達は、そのまま重い荷物を持ち部屋に戻った。
するとすでに帰っていた先生が
腕を組んで待っていた。
凄い怖い表情で
ビクッ!!
お、怒っている。
留守番を言いつけられたのに…出掛けたから
「お前ら何処に行っていたか
きちんと説明しろ」
「は、はい。実は…」



