「踏みつけたらダメよ!」
慌てて私は、睦月君を抱き上げた。
するとギュッとしがみついてきた。
もしかして
助けようとしてくれたのだろうか?
「睦月君。もう大丈夫だからね」
そう言いながら背中を優しくポンポンと叩いた。
「コイツ…確かに俺の事が嫌いみたいだな。
とにかく、俺が力を貸してやるから
中に入りたいんだろ?」
「……はい。荷物を取りに…」
でも力を貸すって…どうやって?
すると岩神さんは、ニヤリと
悪戯っ子のように笑い
「まぁ、見てろって…」
そう言い報道陣の所に歩いて行く。
「えぇっ!?ちょっと、危ないですよ」
慌てて呼び止めようとする。
しかし、気にする事なく行ってしまった。
な、何をする気なの!?
岩神さんは、報道陣の前に現れた
「あれ?皆さんどうなさったんですか?
報道陣の方ですよね」
「岩神先生。
どうしてここに!?」
「近くを通ったので…それより
誰を待っているんですか?
もしかして、有名人!?」
わざと話しかける岩神さん。



