イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)


「アホか。真っ青な顔をした奴を
放っておける訳がないだろ!?
チッ…仕方がねぇーな」

そう言うと私を抱きかかえた。
お姫様抱っこというヤツだ。

「せ、先生…!?」

「黙って大人しくしていろ。
睦月…はぐれずについて来いよ?」

そう言うと睦月君は、コクリと頷いた。

だが、すぐに報道陣に追い付かれてしまった。

どうしよう…先生の正体がバレちゃう。

だが先生は、腹をくくったのか
表情を変えずに

「話は、後だ。コイツを病院に
連れて行かないとならない。
後で記者会見でも何でもしてやる」

それだけで言うと
私を抱えたままま歩き出した。

その後、どうなったのか覚えていない。

意識を取り戻したら
知らないベッドで寝かされていた。

あれ?ここは…何処?

さっきのは、夢だったのかしら?

先生と睦月君がパーティーに迎えに来てくれた。

そして、また担当になっても
いいって事になって…そんな自分の都合のいい夢だった。

そんなの…有りえないか。

そう思いながら寝返りを打つと
ジッと見ている睦月君と目が合った。

「む、睦月君!!?」

びっくりして慌てて起き上がった。

えぇっ!?
夢ではなかったの!!?

すると睦月君は、きょとんと
首を傾げながら

「お姉ちゃん…大丈夫?」と尋ねてきた。