イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)


ちょっ……!?

突然の事で頭がパニックになる。

な、何故私は、岩神さんに
抱き締められているのだろうか?

「あ、あの…岩神…さん?」

「だから、そんな顔をするなって…心配するから」

そう言いながらギュッとさらに強めてくる。

えぇっ!?

「し、心配かけて…すみません。
で、ですが…あの…離して下さい」

必死に離れようとする。

恥ずかしい…。
しかし、離れてくれない。

この場合…どうしたらいいの!?

慣れていないため硬直してしまう。
きっと顔も真っ赤だろう。

「あんたさ。蓮見先生のこと…好きなんだろう?」

えっ…!?

慌てて離れるために力を入れる。
すると今度は、するりと抜け出す事が出来た。

岩神さんを見ると私を真剣な表情で見つめていた。
その目は、離せないぐらいに真っ直ぐだ。

「……。」

私達は、黙ったまま見つめ合う。
すると岩神さんは、静かな口調で話始めた。

「お前の気持ちなんて…見ていたら分かる。
蓮見先生の事ばかり考えているから
落ち込むんだ!
そんなの好きだと言っているようなもんだろ!?」

その言葉を聞いて何も言えなくなる。

図星だったから

「……。」

「あんた見てるとイライラする。
あんたにではなくて…蓮見先生に対して」