するとハァッ…とため息を吐かれる。
「お前…嘘を言うの下手だよな?
どう見ても大丈夫ではないだろ。無理するな」
「…無理なんか……」
そう言おうとしたが止める。
誤魔化そうとすれば
するほど自分の首を絞める事になるから
「まぁ、言いたくないならいいけど
だが、1人で悩むなよ。
俺で良ければ…相談に乗るしさ」
照れたように頬をかきながら言ってくれた。
「……岩神先生…」
「あーこの話は、無し無し。
それよりデビュー作の第2巻のブロット
書いたのだけど見るか?」と言ってきた。
えっ?新作…。
「えっ…でも、見てもいいのですか?」
出版社も違うのに
そんな貴重なブロットを読んでも
いいのだろうか?
「あぁ、これから担当になるなら
俺の作品好きになって欲しいからさ。
あ、こっちより先に第1巻を読んだ方がいいか」
「その本なら、私買いました!!
凄く面白くて一気に読んじゃいました。
良かったから蓮見先生にも…」
ハッと気づき口をつむぐ。
そうだった……。
蓮見先生にあの本を貸したままだった。
思い出さないようにしていても
どうしても先生が関係をしてしまう。
どれだけ関わっているのだか……。
「…………。」
黙って余計に落ち込んでしまった。
私の馬鹿…。
その時だった。
岩神さんは、私を抱き締めてきた。
えっ…?



