翌日、会社に行くが
担当を外すと言われる事はなかった。
どうして?
まだ、連絡をしてこないだけかしら?
「小野木。ちょっといいか?」
編集長に呼ばれる。
ビクッ!!
き、来た……。
心臓がバクバク高鳴りだした。
「は、はい。」
ビクビクしながら編集長のデスクに向かった。
いよいよ担当を外されるのね。
だが、しかし
「小野木。悪いのだが
この契約書を岩神さんのご自宅まで届けてくれ」
そう言ってきた。
えっ?それだけ……?
「あの…それだけですか?
他には…蓮見先生の事とか」
ってきり、先生の担当の事を言われるのだと
思っていたのに…何も言われない。
「はぁっ?いや、これだけだが
蓮見先生に何か用があったのか?」
編集長は、不思議そうに首を傾げた。
あっ!!
「い、いえ…何でもありません。
これを持って行けばいいのですよね?
では、失礼します」
いけない、自分で墓穴を掘るところだったわ。
慌てて頭を下げて立ち去ろうとする。
「あ、こら待て。小野木…お前。
岩神先生の自宅を知っているのか?」
あっ…知らない。
そうだった…行くのは、いいが
場所を知らないと意味がない。
恥ずかしくなりながらも
編集長に住所を聞いた。



