「あら、そうなの?
もしかして、奥様のお義父様が
まだ悪いのかしら?」
「……えっ?」
先生の奥さんのお義父様!?
そんなの聞いておらず戸惑ってしまう。
「あら、知らなかった?
なんか倒れて今入院しているみたいよ。
だから、もしもの時は…って」
拓馬君のママは、そう言って教えてくれた。
し、知らなかった。
先生の用事って、もしかしてこれ?
なら、教えてくれても良かったのに…。
何も話してくれないのにショックを受けた。
私では言っても仕方がないから?
「……そうなんですか?」
そう言っていたら先生が声をかけてきた。
「おい、小野木。
どうやら間に合ったみたいだな」
「あ、先生」
胸が締め付けられそうな気持ちになる。
複雑な気持ちで先生を見つめていると
気づいた睦月君と拓馬君が
こちらに駆け寄ってきた。
睦月君は、先生のもとに寄って行くと
抱っこをねだっていた。
抱っこをしてもらうとこちらを見て
「お姉ちゃん。ソフトクリームが食べたい」
そうリクエストしてきた。
えっ?ソフトクリーム…?
「睦月。頼む相手が違うだろ?
コイツに頼んでどうする」
先生からそうツッコまれる。
だが睦月君は、ジッと私を見つめてきた。



