「は、はい!!」
慌てて返事する。
気のせい?
一緒に歩きながらチラッと見ると
機嫌は、元に戻っていた。
もしかして睦月君は、先生の機嫌を直させるために
抱っこをねだったのかしら?
ありえる…私の時もそうだったし
チラッと睦月君を確かめるとスヤスヤと眠っていた。
あ、ただ眠たかったから
抱っこして欲しかっただけか…。
違ったみたいだ。
でも、そういう人の感情に敏感そうな気がする。
勘が良さそうだし…。
睦月君を見つめながら歩いて帰った。
自宅マンションに着くと睦月君を
ベッドに寝かせ先生は、夕食の支度を始めた。
私は、とりあえず洗濯物をたたむことに
静か過ぎると気まずくなるため
テレビをつけると画面に岩神飛鳥が映っていた。
「あー岩神飛鳥!?」
思わず大声で叫んでしまう。
ハッと気づき手で口を塞ぐが、すでに遅い。
「あっ?岩神飛鳥だと!?」
先生が私の声に気づきこちらに来る。
「あ、あの……」
慌てて止めようとするが、もう遅い。
『今、ライバルだと思っている
作家様とかいらっしゃいますか?』
インタビューの人が岩神さんに
そんな質問をしてきた。
ビクッと反応して慌ててテレビを観る。
そうしたら岩神さんは、
「もちろん。ベストセラー作家の
蓮見真夜先生です!」
ハッキリと先生の名前を出してきた。
ちょっと、何を言っちゃってるのよ!?
先生がそばで観てるのに……。



