莉「もう、生きていたくない。」 莉子side
あんな、家には帰りたくない。
あんな、学校行きたくない。
私の居場所がどこにもないのならもういっそのこと死んでしまおう。
私が死んでも誰も悲しまないもの。
私は、とぼとぼと海に向かった。
そこは、きれいな海だった。
こんなところで死んだら、誰にも気が付かないんだろうな。
そんなこと、考えながらあと、一歩のところまできた。
そうしたら、後ろから知らない男の人に抱きしめられた。
突然のことで驚いた。
その、男の人は泣いているようにも思った。
莉「何なのよ。ほっといてよ。」
とっくに泣き方なんて忘れたはずなのになぜか泣きながらそう言っていた。
「死なないでくれよ。お願いだから」
私は、この人がなんでこんなこと言ってくるのかわからなかったけど
なぜか、一瞬だけこの人に心を開いてしまったんだ。
莉「お前に、関係ないだろ。私は生きている意味がないんだ。誰からも必要とされていない私なんか・・・私なんか・・・」
「そんなこと、言わないでくれ。お前の命は俺が必要としている。」
莉「嘘つかないでよ。出会ったばっかのあんたに私の何がわかるのよ」
「なんにもわかんねぇよ。でも生きてればいいことあるってくらいわかるさ」
莉「うるさい。死ったら死ぬんだ。」
「そんなに命がいらないのなら、お前の命もらってやるよ。死ぬ気があるなら何でもできるだろ。」
私は、そんな言葉を簡単に信じちゃったんだ。
死ぬ気があるなら何でもできるって。
