「あすかの、数学の成績上がったらそれはいいことじゃん。勉強が楽しくなるかもよ。うちらが教えるよりも先生に教わった方がいいじゃん」
奈々はいつでも味方になってくれる。
優しくてそんな奈々が大好き。

「あすかちゃんが、兄貴に教わるのは仕方ないとして、明日から寝坊させないからね。みんなで迎えに行くから」
そう浩介が言った。