江戸時代半ば、有力な大名が“星見橋を渡った

わたり終わったところである女性とぶつかってしまった。

『すまない。大丈夫か?』

大名が声を掛けると女性は、

『申し訳ありません。大丈夫です。ありがとうございます。』

とだけ言って去っていった。

その翌月。

大名がある団子屋を訪れたところ

『ん?この前の…』

『あ、お久しぶりです。先日はご迷惑をお掛けしてしまってすみません。』

ぶつかった女性と再開した。

やがて大名は女性と親しくなり、結婚したという……