一途な彼と不器用彼女①





蒼依「冷めないうちに食べてね。
私は寝てくるから。
疾風9時に起こしてね。」



と言って寝室に行こうとした。



──グイッ



──ストンッ



何故か私は陸の隣にいた。


たぶん陸が引っ張ったんだろうけど。


ってかよく私の体、拒否反応出なかったね。


ある意味すごいよ。



陸「蒼依も食べるんだよ。
少しでもいいから食え。」



いや、私本当に今お腹好いてないし。


お昼食べたのが思いの外お腹にたまってて。



それに私がご飯食べると不快に思うよ。


ほら、お昼でも吐いちゃったし。



蒼依「私と一緒に食べるとご飯が不味くなるよ?」



陸「別にいい。
みんな一緒に食った方がおいしく感じる。
逆に俺ら食べにくい。」



食べにくいって。


普通に食べてくれればいいのに。



それにその意見は陸のもので。


他のみんなは不快に思うかもよ?


ほら、目の前で吐かれちゃうと貰っちゃう人がいるじゃん。


その人は本当に不快なんじゃないかな。