有紗の葬式も無事終わり俺は心にぽっかりと穴が空いたまま学校に行ったんだ。
身近な人がなくなる気持ちってこんなんなんだな。
その時の俺の世界には色なんてない。
生きている意味さえないんだ。
なんて思ったときもあった。
でも有紗の葬式の一週間後の出来事で俺の中のなにかが壊れたんだ。
有紗の葬式の一週間後俺は普通に学校に行き意味のない勉強をしてそして普通に家に帰るつもりだった。
俺が廊下を歩いているときに前から麻亜が現れたんだ。
麻亜「陸今日は一緒に帰ろ?
んで今日一緒に放課後デートしようよ♪」
陸「悪いが麻亜。
今は有紗の事で頭が一杯なんだ。
悪いが今日もデートもできない。」
俺も正直有紗が死んだ現実を受け止めなきゃいけないから今月一杯ぐらいは一人にさせてほしい。
でも次の瞬間俺は頭のなかが真っ白になったんだ。
麻亜「いっつも陸“有紗!有紗!”で私に構ってくれないじゃん!!
私がどんなに悲しかったかわかる!?
私がどんなに自分の手を汚しても構ってほしかったかわかる!?
これじゃあ私があの子の機械の電源をオフにした意味がないじゃない!!!」
は......?
今...麻亜...なんて...言った...?
“私があの子の機械の電源をオフにした意味がない”って言ったか?

