キミ色の夏



………

……




剛くんに別れを告げられてから、1時間くらい経った。


私はずっと体育館裏で泣いていたけれど、

外が暗くなり始めたから帰ることにした。



「……ハァ……」



私が今 歩いてる道は、左右を田んぼに囲まれた小さな道。

通学で混む時間以外はほとんど人が通らないし、車の通りも少ない。


点々と設置されている外灯だけが光る、薄暗い道だ。



「……ハァ……」



そんな道を進みながら、

私はもう何度目かもわからない ため息をついた。



「やっぱり、連絡ないな……」



携帯の画面の僅かな光りを見つめながら、ポツリと言う。


20分くらい前に、私は剛くんにメールを送っていた。



【もしもイヤな部分があったのなら、ちゃんと直すから】



って。


でも……いまだ返信無し。