キミ色の夏




「心配かけてごめんなさい」

「……ちゃんと反省した?」

「うん、反省しました」


「ならいい。 あーもう、マジで肝冷えるわっ」



柚希くんはガシガシと頭を掻き、

大きく息を吐いてからソファーに体を預けた。


私はその隣にちょこんと座り、

瑞希くんは向かい側の床へと腰を下ろす。



一瞬だけ訪れる静寂。

そんな中で、私は柚希くんの顔を静かに見つめた。



「……あの、柚希くん」

「んー?」

「剛くんと……知り合い、だったの……?」



ファミレス前でのやり取りを思い出しながら聞く。


中学は同じ学校だって聞いてたし、

柚希くんの弟である瑞希くんは、剛くんと同級生で面識がある。


だから柚希くんも少なからず面識があるんだろうなって思ってたけど……、



「なんか、親しい感じ……だったよね?」



屋上前の踊り場で話した時はスギ ゴウタロウなんて呼んでたけど、

本当はしっかりと剛くんの名前を知っていた?


本当は剛くんと親しかったのかな……?



「まぁ、同じ中学出身だから」

「……それだけ?」

「瑞希と杉田は同級生だし、杉田は今 俺が部長をやってるパソコン部の部員。 だから知ってるってだけだよ」



……本当にそれだけなのかな。


ファミレス前で柚希くんを見た剛くんは凄く驚いていたし、

別れ際の渋い顔は、何かを考えていたようにも見えた。


頭がボーッとしてたから、見間違いかもしれないけど……。