キミ色の夏



私、ずっと柚希くんと一緒に居るよ。

柚希くんを不安にするようなことなんて、しないよ。


ちゃんとここに居る。

ずっとずっと、柚希くんの隣に居るよ。






「……ズルい」

「え?」

「俺はずっと我慢してたのに、サラッとキスするとかズルすぎるだろ……」


「あっ……ご、ごめんっ……」




キス。と言われた瞬間に、顔が真っ赤になる。


うわわっ。

そうだよ、私……キスしちゃったんだ。


ごくごく自然にだけど、

柚希くんの唇に自分の唇を重ねちゃってた……。



「……柳井」

「は、はいっ……」


心臓がドキドキして、思わず柚希くんから視線を外してしまった。

でも……、






「……目ぇ逸らさないで、こっち見て」



……柚希くんの手が私の顎を引き上げて、

私は再び柚希くんと視線を合わせた。









「ありがとう、徳子」

「……っ……」

「俺、ずっと徳子のそばに居るから……徳子も俺のそばから離れないで」


「……うんっ」



そっと、口づけが落とされる。




──初めて名前を呼ばれたその日、

私と柚希くんは何度も何度も口づけを交わした。



傍らにあるのは

ブルーのラベルのいつものペットボトル。


飲みかけのそれが窓の外の光りにキラリと反射して、

私たちを優しく照らし出していた。