キミ色の夏



「柳井……俺、本当にお前のこと、好きだからな……」



ベッドの上に座った状態で、

私は柚希くんに抱きしめられている。


そして、耳元で放たれた小さな声……その声はどこか不安そう……。



「ずっと好きだよ……だから柳井もずっと、俺の隣に居て……」



ずっと、隣に。


……そんなの当たり前だよ。

私だって柚希くんのことが大好きだもん。

ずっと隣に居たいって思ってるもん。


だけど柚希くんは……本当に本当に不安なんだ。

中学の時みたいに、また自分のそばから離れていってしまったら……って、思っているんだ。



「……大丈夫だよ」



ギュッと、柚希くんの体を抱きしめ返す。






「私はずっと、柚希くんの隣に居るから大丈夫」



その言葉のあと、

私は柚希くんの唇に自分の唇を重ねた。


ごくごく自然に。

柚希くんの不安が消えますように。と、願いながら。