キミ色の夏



「柚希くん?」

「ごめん、マジで……なんか俺、意味わかんねーわ……」

「ど、どうしたの?」


「好き」

「え……?」

「柳井が好きだ」



痛いくらいに、ギューッと抱きしめられる。

その後すぐ、柚希くんは手の力を緩めてから私の顔を見た。






「『柳井は勉強するために家に来てる』って自分に言い聞かせてきた。
『俺の部屋に来たのも、柳井を休ませるため』って、一生懸命に言い聞かせてきたんだよ。
だけどお前を見てると、全部吹っ飛びそうになる」

「え、あの……柚希くん……?」

「……その潤んだ目とか、ほんとヤバい……俺ダメだ、死ぬ……」


「えぇっ!? ちょっと柚希くんっ、大丈夫っ!?」

「ダメだ、って言ってるだろーが」

「わっ!?」



2度目の、お姫様抱っこ。



「……この距離で見つめられたから、本当にヤバかったんだぞ」

「ゆ、柚希くんっ……」

「だから離れたのにさ、部屋に戻ったらお前が俺の布団でメチャクチャくつろいでるし。
ていうか、すげー嬉しそうな顔でベッドに居るんだもん。
ほんとに……お前はなんでこう、鈍感で……なんでこんなに、可愛いんだよ……」



ゆっくりと、ベッドの上に下ろされる。