ふと、顔を上げる。
柚希くんはまだ後ろを向いたままで、
右手で顔を押さえているようだった。
「なんであんな…潤んだ目……俺どうすりゃいいんだ……」
「柚希、くん……?」
「柳井は…体調が悪いから……だから俺は、ベッドに連れてきただけで……」
ブツブツと何かを言ってるけれど、よくはわからない。
そっと立ち上がって、柚希くんの背中に手をあてると……、
「ワァッ!?」
……すっごくビックリされた。
ていうか、私もビックリした。
「ど、どうしたの? 大丈夫?」
「お、おうよ俺はいつだって大丈夫……って、お前なんで泣いてんだよっ」
「あっ……えっと、ごめんなさい……」
「あぁもうマジでっ……あぁくそっ」
ガシガシと頭を掻いた柚希くんが、
次の瞬間には私のことを抱きしめていた。



