キミ色の夏



「……」



静かに静かに、柚希くんのことを見つめ続ける。

柚希くんにかける言葉は……見つからない。


見つからないからこそ、私は彼のことを見つめ続けていた。



「……ごめん、ちょっとタンマ」



ふと、柚希くんが私から視線を外す。

そしてなぜかそのまま、後ろを向いてしまった。


……どうしよう。

私、柚希くんに避けられた……?


ジッと見られるのが、柚希くんはイヤだったのかも……。



「……ごめんなさい……」



柚希くんの背中から視線を外して、下を向く。

その時に、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。


……馬鹿、泣いちゃダメじゃん。

悪いのは私なのに、私が泣いちゃダメだよ。


私が泣いてるって柚希くんが気付いたら、



『俺のせいだ』



って、思ってしまうかもしれない。

柚希くんのせいなんかじゃなくて、私のせいなのに……。


涙を拭わなくちゃ……柚希くんが後ろを向いてるうちに、泣き止まなくちゃ……。






「……ヤバい……お前、どんだけ可愛いんだ……」



……え?