キミ色の夏



ハッとして、慌てて体を起こす。

でも時すでに遅し。


開きっぱなしのドアの前に居た柚希くんが、

何か言葉を言いかけた状態で固まっている。



……うわぁっ、見られたっ!!

柚希くんのベッドの上でゴロゴロしてるところを見られたっ!!



「──……あ、えーっと、飲み物だけど……いつものしかないけど、問題ない…よな?」

「う、うんっ!! 全然大丈夫ですっ……!!」



柚希くんはどこか困ったような顔をしながらも

いつも通りに話し始め、私はそれに元気よく返事をする。


だけど私、

今すぐ消えてしまいたいです……。



「はい」

「あ、ありがとうっ……」



ひんやりとした、ブルーのラベルのペットボトル。

いつものスポーツドリンクを受け取ったあと、すぐに飲み始める。


……落ち着こう。

冷たいのを飲んで、気持ちを落ち着かせねば……。






「あのさ、柳井」

「はいっ!?」



って、全然落ち着かないっ。

柚希くんに呼ばれただけでビクッとしてどうするんだ私っ。


もうどうしようっ。

緊張と恥ずかしさが混ざって、自分でも全然意味がわからないっ……!!