キミ色の夏



もっと触れてもらいたいし、私も柚希くんに触れたい。

柚希くんの髪に、触れてみたい。



「……って、恥ずかしすぎるっ……」



ばふっ と、ベッドに横になる。


ヤバいなぁ……柚希くんの髪に触れるのを想像しただけで、すっごく恥ずかしい。

ていうかニヤける。

柚希くんがどんな反応をするのかって考えただけで、ドキドキが半端ないっ。



「……うわー、ヤバい。 柚希くんの匂いがするっ」



横になってから気付いたけど、

ここって柚希くんの部屋だった。


当然だけど、柚希くんは毎日このベッドで寝てるんだよね。

……その場所に、今は私が居るんだ……。



「……」



そっと布団に顔を埋めると、柚希くんと同じ匂いに包まれる。

わぁ……まるで柚希くんに抱きしめられているみたい……。



「気持ちいい……すっごく幸せ……」



顔は常にニヤけっぱなし。

むしろニヤけすぎて変な顔になってるかもしれない。


それでも私は、柚希くんの布団に顔を埋めながら過ごしていた。






「柳井、飲み物だけど……──」



……と、柚希くんの声が聞こえてくるまでは。