キミ色の夏



「冷蔵庫から飲み物持ってくるよ」

「う、うんっ……」

「すぐ戻る」



頭にあった手が頬へと移動し、優しく撫でたあとに静かに離れる。

そして柚希くんは、部屋のドアを開けたまま あっという間に行ってしまった。


「……何も言えなかった……っていうか、ドキドキした……」



今でもそう。

胸がドキドキして、凄く変な感じ……。


剛くんと一緒だった時は、こんな風になったことはない。

そりゃあ、一緒に居る時はドキドキしてたけど……でも全然違う。



「好き……って、こういうことなのかな……」



柚希くんが撫でた頬っぺたを、自分で触れる。

なんだか少しだけ熱くて、胸のドキドキが更に強くなった気がする。


……言葉ではどう言えばいいのか、よくわからない。

でも、凄く幸せだ。


柚希くんが笑ってくれると私も嬉しい。

私に触れてくれると、胸がドキドキして ちょっとだけ恥ずかしい。


だけどね、やっぱり凄く幸せな気分になれるんだ。