「どうした?」
「やっ、あのっ……」
「うん」
どうしようっ。
柚希くんの目、真っ直ぐすぎっ……。
こんなに近い距離で見つめられてたら、すっごく恥ずかしい……。
私の顔、絶対真っ赤だ。
「ご、ごめんなさい、なんでもないのっ……」
「俺のこと呼んだだけ?」
「う、うん……呼んだだけ……」
また、サッと視線を逸らす。
ドキ、ドキ、ドキ。
どうしよう。
さっきよりもずっとずっと胸がドキドキしてる。
家の中で二人きり……そして今は、こんなに距離が近い。
ドキドキしない方がおかしいよ……。
柚希くんは、全然気にせずに歩いてるけど……。
「柳井、ここ俺の部屋」
その言葉と共に足が止まり、
その後 柚希くんは私を抱えたまま器用にドアを開けた。
中は凄くシンプルで、ベッドと勉強机、本棚しか置いていない。
勉強が好きな柚希くんらしく、本棚の中は見事に参考書ばかり。
私をそっとベッドに下ろしたあと、柚希くんは私の頭を優しく撫でた。



