キミ色の夏



「何が500円だって?」

「柚希くんっ!!」



……と、見知らぬ女の子。


同い年くらい、かな?

すっごく可愛くて、私を見てオドオドしてる姿は小動物のよう。


その女の子を見てすぐに立ち上がったのは、瑞希くんだった。




「愛夏。 兄貴と一緒だったんだ?」

「うん、コンビニで一緒になって。 それで、家に来ないかって誘われたの」

「そっか、外暑くなかった? 大丈夫?」


「うん、大丈夫」



……わぁ。

なんか瑞希くんの顔、すっごく優しい。


私を見てニヤニヤ笑ってたさっきの顔とは大違い……。



「あぁ柳井、ごめん紹介するね。 同じ中学出身で、今も同じ学校に通ってる室井 愛夏(ムロイ アイカ)。 さっき話してた俺の彼女だよ」



やっぱり瑞希くんの彼女さんだっ。

だよね、どう見てもそうだよねっ。



「俺たちみんな同い年だからさ、よかったら愛夏とも仲良くしてあげて?」

「もちろんっ。 よろしくね愛夏ちゃんっ」



ニコニコと挨拶する私に、愛夏ちゃんは恥ずかしそうに笑って小さく頷いた。

……か、可愛いっ。


メチャクチャ可愛いじゃないですかっ。

こんなに可愛くて素敵な子が瑞希くんの彼女だなんて信じられないっ。


……って、余計なお世話か……。