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ガラッと教室の扉が開いて、微笑みいっぱいの東先生が両手いっぱいに荷物を抱えて入ってきた。
「お楽しみの成績返すぞー!!」
それぞれ友達同士で喋っていた生徒全員の悲鳴が上がる。
東先生は実に楽しそうだ。
「出席番号順に取りに来い!」
心臓に悪い。
この間の中間テスト、期末テストの結果から、大体順位は想像できるけど。
やっぱり心臓が痛い。
いや。でも、何より心臓に悪いのは、成績の順位じゃなくて、その成績を知ったときの周囲の反応を想像してしまうからだと思う。
「近藤ー!近藤!!」
ああ。東先生の声がする。
ノロノロと立ち上がった私を先生は、私の時だけ、辛そうな顔をして、待っている。


