誰よりも大切なひとだから。




*.**.**.*


長野くんのトーク画面を消して、吐息した。


終わったんだな、と感傷的な自分がいる一方で、まるで肩の荷が下りたような清々しい気持ちでいた。


告白する前は、フラレたら自分はどうなるんやろ?とか考えていたのに、思ったより、傷ついていない自分がいる。


もっと胸が痛くなって、涙が溢れるのかな、とか思ってたのに。


どこか冷静な自分がいる。
これは想定外。


まぁ、何がともあれ、私からのラインを今か今かと待っているであろう優希に結果を報告しなくちゃいけない。


『優希ー!』


呼びかけると既読がすぐについた。


『あかんかった』


あんまり重たくならないように、気をつけながら、結果をシンプルに伝える。


それから、先程彼からの電話で言われた言葉を掻い摘んで教えた。


『そっか……』


優希のため息が聞こえてくるような返事を見て、私は自分の今の感情を正直に言う。


『恋人になれなかったのは、ちょっと残念やけど、思ったより、平気。どこか清々しい気分』


だから私は大丈夫。
強がりではなく、そんな風に本気で思った。