誰よりも大切なひとだから。




普段なら10分もかからない道をかなりの時間を掛けて、バスはすすんだ。


最寄りのバス停で転がるように降りると、私は慌てて校門をくぐる。


そこでは、何とか早めに学校に来れた先生方がスコップで雪かきをしていた。


珍しい光景である。


「おはよう」


この季節なのに、慣れない雪かきで汗をかいている先生に挨拶をされた。


「おはようございます!」


挨拶もそこそこに私は校内に入る。


ちらりと見たところ、駐輪場にはほとんど自転車がない。


外から見る限り、教室の電灯は消えている。


誰も来てないかも!?