とりあえず校舎の中には入れたけど






「ここどこ?」








さすが私立高。校舎が広すぎる。








とりあえず歩いてれば着くかな…







そう思った時……ドンッ!!








「痛っっ!」







誰かにぶつかってしまった。








「あ、わりぃ。大丈夫か?」







「こちらこそすみませんでした。」








「いや、お前見ない顔だな。転校生か?」








「はい。職員室の場所を探してるんですがどこにありますか?」







「あー職員室より理事長室の方がいいんじゃね。案内してやるよ。」








「あ、ありがとうございます。」








男の人の後ろを付いていくと理事長室と書かれた部屋の前についた。








「ありがとうございました。」








「ああ。ところでお前名前は?」









「案内してもらったところ申し訳ありませんがあなたには関係ありません。失礼します。」








「ちょっと待て」







グイッと腕を引っ張られた。








「ちょっとなんですか!」








「俺の名前は櫻井 琉也だ。」








「そうですか。櫻井さんありがとうございました。」







そう言って私は理事長室に入った。









この先のわたしの人生に“櫻井琉也”関係してくることも知らずに…