母さんが入院してから1ヶ月がたった。
俺は毎日見舞いにいっている。
「ねぇ琉也。たまにはお友達と遊んでもいいのよ?私の事なんて気にしなくて大丈夫だから…」
「いいよ。母さん心配だし。大丈夫とか言っていつも無理するじゃん。下手に動かれたら大変だし。」
「ごめんね。母さんがもっとしっかりしなきゃいけないのに」
「女守んのは男の義務だろ。母さんは女なんだから俺が守んないとな。」
「ありがとう。ごめんね。母さんすぐ治すからね」
「うん。つかさ親父あれから来た?」
親父は母さんが入院した以来一度も来ていない。
「来ないわよあの人は。きっと負い目でも感じてるんじゃないかしら。あんなでも根は優しいから…」
あんな目にあっても母さんはまだ親父を愛していた。
「母さんはさ…親父のこと嫌いになったりしねぇの?あんな酷い事されたのにさ。」
「そーね…確かに嫌いになれたらいいのかもしれないわね…」
「またあんな事されても母さんは親父を愛してるの?」
「確かにこんな目に合わされて愛してる方がおかしいのかもね。」
フフフと優しい笑みを浮かべて母さんは穏やかに話した。
