俺は身内の人から捨てられた。








俺が小さい時に母親と父親は喧嘩をした。








俺の父親は櫻井組の組長。







母親は俺を組に入れたくなかったらしい。







母さんは普通に親父を愛していた。









純粋にただただ親父が好きでたまらなかったらしい。







捨てられたくなくて親父に刃向かった事なんて一度もなかったはずの母さんが








自分に初めて刃向かってきた事に親父は腹を立てた。








それくらいだったかな。
物心ついた頃にはもう親父と母さんは全く話さなくなっていた。








母さんは親父に内緒で俺に習い事や好きな事をやらせてくれていた。








親父は母さんに内緒で喧嘩を教えてくれた。







そのおかげで俺は勉強も喧嘩も運動もできるようになった。








容姿は母さんも親父もいいほうだから自分で言うのもなんだがその血を継いでいた。