大「菜々美ちゃ~ん♡ねね!これからちょっと付き合って♡」










「いきなり何よ。嫌に決まってるでしょ。」










今は1時間目の始まる前。







寝ようと思ったらいきなり大地が現れて何の用かと思ったらこのザマだ。









「えぇ~!!そんなこと言わずにさ!ねぇお願い♡」










「まぁ…少しだけなら付き合ってやってもいいわよ。」









「まぢ!?やった♡じゃ!早速行こ~♡」










今の桜蝶がどうなってるのか…

気になるな










ギィィィ…








古くサビている屋上のドアはよくホラー映画に使われるような音を立てて開いた。










「菜々美ちゃんいらっしゃい。突然ごめんね。」








「航太。別に大丈夫よ。要って何なの?」









「それは琉也から話があると思うよ。」










「当の本人は?」









「ごめんね、呼び出しといて。アイツまだ来てないんだよね。今玲央が読んで来てるからもうちょっと待ってやって」









「へー。アイツ何様なのかしら。」










「菜々美~♡怖いぞ!!いいじゃん俺といちゃいちゃしてれば♡」










「大地うるさい。離れてよ。気持ち悪。」









「相変わらずつめてーなーおっ!きたぜ!」










「ごめんね遅れちゃって~♪菜々美ちゃん!!久しぶり~!!」










「久しぶり…ではないと思うけどね。それで要って何なの五代目桜蝶さん。」









「あぁ。来てくれて良かったよ。3代目桜蝶の姫の娘さん」











「っ!!」









「はぁ?琉也~とうとう頭おかしくなったか~?」









「菜々美ちゃんが3代目の姫の娘?」










「美菜実-ミナミーさんの娘?確かに似てるところはあるね…」









「否定しねぇって事はあってんの?」









「誰から聞いたの!?」









「俺は5代目桜蝶の総長だ。お前も何回かは倉庫に出入りしている。写真だって撮ったりしたはずだ。」










「それが何よ!何で知ってるかって聞いてるの!!」










「アルバムだ。桜蝶には代々アルバムがある。知ってるだろ?」










「アルバム…知ってるわよ…でも私は写ってないはずよ!!」










「あぁ。そう思ってるのはお前だけだ。3代目の桜蝶の人達はお前を大切にしていた。隠撮の一つや二つあってもおかしくねぇ。」










「隠撮…それが桜蝶のアルバムにのってたってこと?」









「あぁ。そういうことだ。」








「そう…櫻井琉也の言った通りよ。私は…








藤咲菜生紀-フジサキナオキーと星野美菜実-ホシノミナミーの娘よ。」









「まぢで!?」









「えぇ~!!びっくり~!!」










「言われてみれば美菜実さんにそっくりだね。菜生紀さんにも似てるね。」