式を抜け出して来たのは屋上
なんでかしらないけど、
いつも屋上の扉の鍵が開いてる
「らっきー♪」
あー、やっとお昼寝タイムだ。
おやすみなさーい♪
「おい」
だれよあたしのお昼寝の邪魔するやつは…
「おい聞いてんのかよ」
なにこいつ
偉そうに。腹立つなー
「死んでんの?」
は?
こいつなにゆってんの
そんなの
「生きてるに決まってるでしょ」
もー文句言ってやる!
目をあけて勢いよく起き上がったら
目の前に男の顔…
「うおっ」
「きゃっ」
「…」
「…」
こんな近くにいるとは思ってなくて…
あたしいまこの男に抱き締められてる。
いや、正しくはあたしが勢いよく起き上がったせいで
あたしの顔をのぞきこんでいたであろう男に思いっきりぶつかって
その勢いで倒れた男
その上にいるあたしみたいな…
じゃなくて!
心臓が壊れそう!!!
「離してくんない?」
「…」
は?なにこいつ
無言?
「ねえ!」
「あ、わり」
やっと離してくれた
心臓がどきどきして死ぬかと思った!!!
「う、うん」
「…」
ふたりとも無言
うん。気まずいわこれ
てかこのひとだれ?
身長は170あるかないか
あたしは身長が高い。
遺伝のせいで
中2で167㎝
このひととあたしはそんなに差がない。
男のくせにちっちゃいなー
弱そうだし
ただ
ぎゅーてされてたときドキドキしたけど
すごく落ち着いた。
どうしてこんなひょろひょろの
しかも
初対面のひとに落ち着くのかわからない…
「ジロジロみんなよ」
「あ、ごめんごめん」

