「…そっか。やっぱだめか~」


ごめん。ほんとにごめんなさい
小泉

利用して結果無理なんて
ほんとありえないよね
最低なあたしを許さないでいいから。

だから…

「あのさ」

「ん…」

「俺りおなと付き合えたってことで
もう幸せだから
じぶんのこと責めんなよ。」

「ごっめ…んねっ…」

「あーりゃりゃ
強気のりおなはどこいったんだか」


そう言いながら泣いてるあたしの
背中をさすってくれる小泉

泣いていいのはあたしじゃないのに…

どうして好きになれなかったんだろう。

こんなに想ってくれたひとを

「ほら落ち着けって。な?」

「ん…」

「幸せになろーな。お互い」

「うんっ!うんうんうん!!」

「じゃじゃあ俺行くわ
ありがとな!」


そう言って去っていった
こいず…叶多…

ありがとうって
こっちのセリフだよ


あたしは大声で

「叶多ーーーーー!!
ありがとう!!!!」


もっと言いたいことはあるけど
これで伝わるかなって


あぁ…やっぱり

ね?

キミには伝わった。

背中を向けたまま拳を上にあげた叶多


ありがとう。好きになってくれて

あたし頑張るよ!


そう思い屋上に向かった。